冬の土用2027はいつ?過ごし方と意味|陰陽五行で読む季節の切り替わり

陰陽五行

冬の寒さがいちばん深まるころ、暦の上ではもうひとつの季節がそっと始まります。それが「冬の土用」です。夏の土用の丑の日ほど知られてはいませんが、冬から春へ移る前の大切な切り替わりの時間として、昔の人は静かにこの期間を過ごしてきました。

この記事では、2027年の冬の土用がいつからいつまでなのかを最初にお伝えし、そのうえで土用という言葉の意味を陰陽五行の考え方からひもといていきます。怖がるための知識ではなく、季節の境目をやさしく越えるためのヒントとして読んでいただけたらうれしいです。

2027年の冬の土用はいつ?期間は1月17日から2月3日まで

結論からお伝えすると、2027年の冬の土用は1月17日(日)から2月3日(水)までの18日間です。土用の入りは国立天文台の暦要項に記載されている日付で、土用が明けた翌日の2月4日(木)が立春にあたります。

項目 2027年の日付 メモ
土用の入り 1月17日(日) 国立天文台の暦要項に記載
大寒 1月20日(水) 土用の期間中に迎える二十四節気
間日(まび) 1月23日(土)・24日(日)・26日(火) 暦サイトの計算値(寅・卯・巳の日)
寒の土用の丑の日 1月22日(金)・2月3日(水) 暦サイトの計算値
土用の明け(節分) 2月3日(水) 立春の前日まで
立春 2月4日(木) 国立天文台の暦要項に記載

土用は天文学的には「太陽の黄経が297度になる日」に始まると定められていて、冬の土用は毎年1月17日前後に入ります。終わりは立春の前日、つまり節分の日です。2027年は、暦サイトの計算では節分と寒の土用の丑の日が同じ2月3日に重なります。

土用とは?陰陽五行で「土」が余った季節の緩衝帯

そもそも、なぜ季節の変わり目に「土」という字が使われているのでしょうか。答えは、古代中国から伝わった五行思想にあります。

五行では、世界を木・火・土・金・水の5つの気で捉えます。季節に当てはめると、春は木、夏は火、秋は金、冬は水。ところが四季は4つしかないので、「土」だけが行き場を失ってしまいます。そこで土は、立春・立夏・立秋・立冬という四つの季節の入り口の前、それぞれ約18日間に割り当てられました。土の気が盛んになり働く期間という意味の「土旺用事(どおうようじ)」を略したものが「土用」だと説明されています。

数字で見るとわかりやすくなります。1年をおよそ360日とすると、五行で5等分すれば1つあたり72日。土の72日を4つの季節に18日ずつ配ると、四季それぞれがおおよそ72日、土も合わせて72日となり、5つの気が平等に巡るしくみになります。

土は五行の中で、ものを受け止め、育み、次へ渡す役割を持つ気とされます。季節と季節のあいだに土が置かれているのは、急な変化をやわらげる「緩衝帯」のようなイメージで捉えるとしっくりくるかもしれません。季節ごとの五行の巡りについては陰陽五行と季節の関係でくわしく解説しています。土の気そのものの性質が気になる方は五行の「土」タイプの性格や、五行同士の関係をまとめた相生・相剋のガイドもあわせてどうぞ。

冬の土用の特徴|冬至から大寒、節分、立春へ続く流れ

冬の土用は、ひとつの季節の中だけで完結する期間ではありません。12月の冬至で陰の気がきわまり、そこから少しずつ日が長くなっていきます。1月に入って土用が始まり、期間中に二十四節気の大寒を迎え、節分で冬を締めくくって、立春で新しい春の暦が始まります。

つまり冬の土用は「寒さの底」と「春の入り口」をつなぐ通路のような時間です。陰がもっとも深いところから、陽へ向かって折り返していく途中。外はまだ冷たくても、暦の上では次の季節の準備が着々と進んでいるのです。冬至の意味や過ごし方は冬至の開運の過ごし方|一陽来復で紹介しています。

春を前に、2027年・丁未(ひのとひつじ)の年の流れをあらためて眺めてみるのもよいかもしれません。年の流れは2027年の運勢でまとめています。

土公神の言い伝え|冬の土用、神さまは「庭」にいるとされてきました

土用にまつわる言い伝えの中でも印象的なのが、土公神(どくじん、どこうじん)という神さまのお話です。土公神は陰陽道で土をつかさどる神とされ、季節によって居場所を移す遊行神だと伝えられています。

  • 春は竈(かまど)
  • 夏は門
  • 秋は井戸
  • 冬は庭

冬の土用には、土公神は庭にいるとされてきました。そのため、この期間に庭の土を掘ったり動かしたりすることは、土を司る神さまの時期とされ、慎まれてきたと言われています。陰陽道の世界観については陰陽師が使った占いの世界|陰陽五行の歴史と仕組みもあわせて読むと、背景がより立体的に見えてきます。

冬の土用の間日(まび)とは|2027年は1月23日・24日・26日

土用のあいだ土に触れるのを慎むとなると、昔の暮らしでは困ることも多かったはずです。そこで設けられたのが「間日(まび)」です。言い伝えでは、間日には土公神が天上へ出かけて土を離れるため、土いじりをしてもよい日とされてきました。暦の計算サイトでは、1年の5分の1も作業ができないのは生活上の問題が大きいため、方便として間日が設けられたと説明されています。

間日は季節ごとに、日の十二支で決まります。冬の土用の間日は寅(とら)・卯(う)・巳(み)の日です。

暦サイトの計算では、2027年の冬の土用期間中の間日は次の3日です。

  • 1月23日(土)寅の日
  • 1月24日(日)卯の日
  • 1月26日(火)巳の日

18日間のうちに寅・卯・巳の日はこの3日だけで、ちょうど週末にも2日かかっています。日ごとの干支のしくみは六十干支一覧で確認できます。

なお、神社でも地鎮祭を間日に行うと案内しているところがあります。土に関わる行事の日取りを考えるときは、神社や依頼先に直接相談するのが安心です。

冬の土用に土いじりは避けるべき?言い伝えとの付き合い方

言い伝えでは、土用の期間は土を掘ること、井戸掘り、基礎工事、柱立て、壁塗り、草むしり、増改築などを慎む時期とされてきました。一方で、土用に入る前から始めていた工事はそのまま続けてよいとされてきたとも伝わっています。

最近では「土用中は引っ越しや旅行、転職も避けたほうがいい」といった話を目にすることもあります。ただ、こうした項目の中には後の時代の暦占いや開運情報の中で付け加えられたものも含まれるとされ、過度に恐れる必要はないという見方もあります。

いんやんオラクルとしては、土用を「何かをしてはいけない期間」と構えるより、季節の境目に少し立ち止まるための目印として使うことをおすすめしたいと思っています。予定がすでに決まっているなら、無理に動かす必要はありません。気になる方は間日を選ぶ、着手の日だけ少しずらす、といった程度の工夫で十分です。

冬の土用の過ごし方|春を迎える前に、静かに整える

土用は昔から、季節の変わり目で体調を崩しやすい時期と考えられてきました。冬の土用は寒さもいちばん厳しいころ。特別なことをするより、自分のペースを守ることを大切にしたい期間です。

1. 無理をしない予定の立て方をする

季節の境目は、心も体も少し揺らぎやすいと昔の人は考えていました。予定を詰め込みすぎず、休む時間をあらかじめ確保しておくと、気持ちにゆとりが生まれます。体調に不安があるときは、暦よりもまず医療機関に相談してくださいね。

2. 身の回りを小さく整理する

土の気は「受け止めて、次へ渡す」働きを持つとされます。冬から春へ渡す前に、引き出しひとつ、バッグの中身ひとつだけでも整えてみると、気持ちの区切りがつきやすくなります。年末に大掃除をした方は、そのとき手をつけきれなかった場所の仕上げにも。片づけと気の流れの考え方は年末大掃除と風水の開運も参考になります。

3. 春からやりたいことを書き出す

土の中で種が芽吹く準備をするように、この期間は「計画を温める時間」にぴったりです。すぐに動き出さなくてもかまいません。立春から始めたいことをノートに書き出しておくだけで、春の一歩が軽くなります。

4. 庭仕事や土に触れる作業は間日に寄せる

言い伝えを大切にしたい方は、植え替えや庭の手入れを1月23日・24日・26日の間日に寄せてみるのもひとつの方法です。冬の土公神は庭にいるとされてきたので、庭の作業はとくに意識しやすいところかもしれません。

自分の中にどの五行の気が多いのかを知っておくと、季節の変わり目の過ごし方を考えるヒントにもなります。気になる方は五行診断で一度のぞいてみてください。

土用が明ければ立春|2027年2月4日から新しい季節へ

2月3日の節分で冬の土用が明け、翌2月4日(木)に立春を迎えます。暦の上では、ここから春が始まります。寒さはまだ続いても、陰がきわまった冬至から少しずつ積み重ねてきた陽の気が、ようやく季節の名前として表に出てくる日です。

立春と関わりの深い厄払いの時期については厄払いの時期はいつまで?で解説しています。

冬の土用の18日間は、何かを急いで変えるための期間ではなく、変わる準備を静かに整える期間。土が季節と季節をやさしくつなぐように、あなたの毎日も冬から春へ、なめらかに渡っていけますように。

参考文献

免責事項

本記事で紹介している土公神・間日・土用中の慎みごとなどは、暦や陰陽道にまつわる言い伝え・風習としてご紹介しているもので、効果や吉凶を保証するものではありません。日付のうち、土用の入り・節分・立春は国立天文台の暦要項にもとづき、間日・丑の日は暦サイトの計算値を掲載しています。体調に関するご不安は医療機関に、工事や地鎮祭などの日取りは神社や施工先にご相談ください。

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